先日、精巣捻転になった話の前編・後編をアップしましたが、その時に、まじめなやつを書くと言っておきながら、いろいろ忙しく、何も書けていないので、さすがにそろそろ書こうと思います。
精巣捻転になった話の前編・後編をまだ読んでいない方は、ぜひ、読んでみてください。(中身はそんなにないです笑)
では、早速、本題に入っていきましょう。
目次
そもそも精巣捻転とは?
そもそもの話をしましょう。
精巣捻転とは、簡単に言うと、金タマが捻じれて血流が途絶したりして、放っておくと精巣が壊死してしまう病気です。
もうすこし、詳しく説明していきます。
精巣は、通常の人であれば、精嚢(金タマ袋)に一部分が付着し、固定されています。
しかし、その固定ができていないために、捻じれてしまうことがあります。
固定されていない人は、生まれつきその状態なので、発症して初めて、固定されていない事実に気づきます。(あと単純に、自分以外の人の金タマの感覚がわからないので、何が正常なのかわかりません笑)
症状は、突然の精巣の痛みです。
痛みを自覚した時点で血流はすでに悪くなっていますので、あっという間に腫れて、捻じれているほうの玉が大きくなり、熱を持ちます。(僕の場合、発症1時間足らずでサイズの左右差が1センチ以上はあったと思います。)
また、腹痛を伴う場合もあるようです。(実際、僕も捻じれてる側の下腹部痛がありました)
あまりの痛さに、吐き気がしたり嘔吐する人もいるようです。(僕はここまではなかったです)
緊急性は高い
血流が遮断されてしまうわけですから、少しでも早く、その捻じれを元の位置に戻さないといけません。
壊死してしまったら、摘出せざるを得なくなります。
※捻じれてからは、6時間が限界と言われています。
実際、僕は治療が終わるまで4時間弱かかりましたが、先生によると、玉の色が変わってきていたそうです。
僕は、親に病院に連れて行ってもらいましたが、痛みで歩くことすらきついので、一人暮らしの学生など、すぐに車を出せるひとが近くにいない場合は、ためらわずに救急車を呼んだ方が良いでしょう。
注意すべき点
ここで、注意すべき点ですが、それは、「時間が経つと痛みが引いてしまうことが多い」ということです。
数時間、痛みを我慢していると、痛みが引くことがあるようですが、これは、もう手遅れの証拠です。
壊死が進行し、もうアウトの状態になっているということです。
また、壊死を放っておくと、萎縮するだけでなく、もうひとつの玉も壊死してしまうことがあるのです。
もちろん、壊死した臓器が体内にあること自体、それなりにさまざまな悪影響を及ぼします。
ここまで来てしまうと、男性不妊はもちろんですが、ホルモンの分泌もできなくなってしまいますので、日常生活にも大きく支障をきたします。
ですので、痛みがあったら、我慢できても我慢せず、すぐに病院に行きましょう。
やってはいけないこと
我慢ももちろんしてはいけないですが、絶対にしてはいけないのは、「自分で捻じれを戻そうとすること」です。
ネット上に、自力で治す方法などが書かれていますが、ぜったいに病院に行きましょう。
仮に、自力で捻じれを直せても、再発する可能性は高いですし、もし壊死が始まっていた場合、急に血流が回復すると、かなり危険です。
また、自力で捻じれを直そうとして、逆に捻じってしまう可能性もあります。
自力で治そうとせず、絶対に病院に行きましょう。
治療について
病院に行ってどうなるのかというと、通常は、緊急手術を行い、捻じれを元に戻して、精巣を精嚢に固定します。(精巣固定術)
病院は、救急科(救命救急センター等)のある病院が良いでしょう。
少なくとも、かかりつけのクリニックなどに行ってもどうにもできません。
また、僕の場合はすぐに手術でしたが、病院によっては、エコー検査で捻じれの向きを確認したうえで、一時的に外から捻じれを戻すこともあるようです。
※僕の場合、エコー検査でも、捻じれをいまいち確認できなかったようです。
僕の場合、捻じれていた側の固定のみされたようですが、どちらかが捻じれた人は、もう片方の玉の固定も甘い場合が多いらしく、正常な方の玉も念の為固定することがあるようです。
術後は、1泊で退院しました。(結構きつかったけど笑)
僕の実体験と入院中の話は、この記事トップのリンクから、精巣捻転になった話をぜひお読みください笑
手術後の経過
手術時の縫合は、溶ける糸を使用されたため、術後1週間の検査の際は抜糸はしませんでした。
が、なかなか溶けず、結び目が浮き出てくる部分もあったので、一部は自分で抜糸しました。(ほんとはやらないほうがいいんだろうけど笑)
最後の1針が取れたのは術後4か月以上経ってからです笑
取れるまでは、縫い目がパンツに引っかかるため、上からフィルムを貼っていました。
痛みに関しては、術後2週間くらいは、ときより痛みましたが、一応普通に生活できていました。
現在(術後約6ヶ月)は、かなり傷も綺麗になって、痛みは全くありません。
ただ、どうしても固定の際に若干不自然になってしまうので、たまに違和感があるときはあります。
もし病院に行かなかったらと思うと、恐ろしいです。
さいごに
発症する状況はさまざまですが、痛みを感じたら、絶対に我慢せず、すぐに病院に行くということが大切です。
その一時の判断で、その後の人生が大きく左右されます。
僕は、幸いなことに発症時に予備知識があったため、すぐに病院に行く判断ができましたが、自分の身でなくとも、身近な人が発症する可能性もあります。
いつなにがあるかわからないなと改めて思いました。
最後までお読みいただきありがとうございました。