コロナ禍で思うこと

その他・雑記

新型コロナウイルス感染症により、昨年から続く、混乱のコロナ禍の世の中。

さまざまな問題が露呈したが、その中でも「収入」について思うことがあるので、ざっと書きたいと思う。
(まとまりがないのはご了承ください)



新型コロナウイルス感染症の影響で、失業者数は明らかに跳ね上がった。

ニュースでも、リストラや雇い止め、飲食店の休業要請による収益減や大赤字といった問題がよく報道されている。

学生たちのバイト先がなくなり、生活に困る学生も多くいるよう。

このような報道でよく聞く「給付金が~」とか「バイト先がつぶれちゃって新しいバイト先がなくて~」という声。

これについて思うことがある。

飲食や小売事業の収益が減ってしまうのは、業態的に見て仕方がないと言えば仕方がない。

問題は、リストラや雇い止めやバイト難民について。

法的に見て、不当なリストラや雇い止めに対して文句を言うのはわかる。

実際、もし自分がその立場なら、訴えを起こすだろうし。

ただ、その一つの収入に頼った生き方をしてる、その人たち自身にも少なからず問題があると思う。

学生のバイトも同じ。

たとえ、バイトを掛け持ちしていたとしても、そのバイト先がすべて潰れたらどうするか。

バイト先が一つしかない人なら、なおさら、そのバイト先が潰れたらどうするつもりなのか。

日本経済は、発展途上国に比べれば、確実に安定的だった。

ただ、「世の中の混乱で安定が崩れる可能性」を気にかける人が、あまりにも少なすぎたと思う。

「職を1つに絞るリスク」や「1人で稼ぐことができるスキルを身に付けないリスク」に目を向ける日本人はほとんどいなかっただろう。

いわゆる「リスクオンしないリスク」っていうやつ。

自分を棚に上げるつもりはないが、自分は、そんな不確実性が怖いから、収入につながりそうなさまざまなことにチャレンジするようにしてる。

仮にその収入が1円であったとしても、無いよりはマシだ。

例えば、株式投資。

日本の個人投資家の数(投資を行っている人の割合)は、米国などと比べると、かなり少ない。

日本人は、お金をリスクにさらすことを危険なことだと勘違いしているからだと思う。

疑問なのは、なぜ日本人は定職で勤め上げることが「安全・安定」だと思っているのかということ。

それこそが、最大の「危険なこと」だと思う。

世の中が混乱する中、株価は88年バブルを超えるペースで上がっていた。

当然、投資を行っていた人のほどんどが大きく儲かっただろう。

そんな中、クビを切られ収入が途絶えた人たちは、路頭に迷う生活を送っていた。

何を言いたいかというと、リストラや雇い止め、バイトがなくて困っている人たちは、「『どこかで雇ってもらえるだろう』というような、世の中に対する甘え」が少なからずあったということ。

「もし明日クビになったらどうするか」、ということを考えて、リスクヘッジをかけておくことを怠ったということ。

そして、そのような脳みそに仕立て上げた日本の教育体制にもそれなりに問題があるということ。

目先の利益を追求することが、将来の利益を失うことになるということに気づく人があまりにも少ない。

国も会社もどんな組織も同じ。

未来がどう転んでも対応できる体制になっていない組織は、戦時(混乱時)に、その脆さが露呈し、最悪の場合そのまま崩壊する。

今回のコロナ禍は、さまざまなことを見つめなおす良い機会だと思う。



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